寝台特急あかつき(なは)号
京都駅〜長崎駅間 乗車レポート

2009年2月6日寝台特急あかつき号
に京都駅から長崎駅まで乗車して来ました。
次回のダイヤ改正で廃止になる予定で、
長い歴史にピリオドを打つ事になります。
何度か乗車していましたが最後にもう一度
寝台で長崎に訪れてみたく乗って来ました。
最後に元気に走っている姿をリポートします。


発車の10分前に京都駅7番線に入線です。
下関駅までの山陽本線の直流電化路線の区間で
はEF66形電気機関車が先頭を走ります。

寝台特急「あかつき」号は現在は寝台特急「なは」
号との併結運転をしています。単独運行だった「なは」
号は新大阪始発でしたが「あかつき」と併結されてか
ら京都始発に変更されています。

「あかつき」号の最後部にはカラーリングが目を引く
「レガートシート」が連結されています。寝台料金は
いらなく特急料金と座席指定料金で利用が可能な
専用車両です。


まもなく、人気の無い静まり返ったホームに発車ベル
が鳴ろうとしています。
20:02定刻通りに京都駅を発車しました。

窓の外を見れば幻想的な都会の夜景が後方へと
流れていきます。

20:47大阪駅に到着しました。まだまだ帰宅ラッシュ
の中、反対ホームに到着する普通列車を待つ人を
横目に寝台列車の車内は非日常を堪能出来ます。

編成同士が連結されている部分(通路)ではそれ
ぞれの列車のトレインマークを見る事が出来ます。

こちらは「あかつき」のトレインマークです。

それぞれの車両片側にある洗面所です。
国鉄時代からの雰囲気が残る古い洗面所です。

客車自体が古い為、改装されたりして
車両ごとに洗面所のデザインが異なっています。
三面の鏡があり自動栓仕様のタイプです。

温度調節が出来る自動栓仕様です。周りはタイル
貼りになっています。一昔前の一般家庭にあった
ような雰囲気の洗面所です。

自動栓仕様の改装された車両にもっとも多く見
られるタイプの洗面所です。

「あかつき」の二人用B寝台個室「ツイン」です。
扉はカードキーでロックする事が出来ます。

「あかつき」の一人用B寝台個室「ソロ」です。
通路が車両の真ん中にあり左右が部屋になって
います。カギは電子ロック式です。

「なは」の一人用B寝台個室「ソロ」です。「あかつき」
の「ソロ」とは少し雰囲気が違います。
寝台個室利用料は\6.300円です。

「なは」に連結されているこの「ソロ」は二階部屋
の入り口には絵が飾られています。
落ち着いた雰囲気のエントランスです。

「あかつき」の一人用A寝台個室にはシャワー室が
あります。A個室寝台利用の人だけしか使用出来
ないのが残念です。

「あかつき」一人用A個室寝台「シングルデラックス」
です。通路は厚手のカーテンが装備されて、とても
高級感のある雰囲気です。
寝台個室利用料は\13.350円です。

「なは」の二人用B寝台個室「デュエット」です。
一人分の寝台個室利用料は\6.300円です。

「なは」「あかつき」双方に連結されている開放型の
二段式B寝台です。寝台利用料は\6.300円です。

下関駅4:22到着しました。ここまで牽引して来た
EF66形電気機関車を切り離して関門トンネルに
入る事が出来る専用の機関車に付け替えます。

人気の無いホームに機関車の連結作業の音だけが
響きます。4:29発の7分間停車します。(下関駅)

ここから先は関門トンネルを走る事が出来るEF81形
電気機関車です。本州は「直流電化」で九州は
「交流電化」されています。この機関車はどちらの
区間でも走る事が出来る万能機関車なのです。

門司駅4:36到着しました。到着するとすぐにEF81形
電気機関車は切り離されます。ここから先は九州内
の「交流電化」区間を走る事が出来る専用の機関車
に交換します。

比較的、国鉄時代の面影が残る門司駅です。
停車時間は6分間です。

「なは」を終点の熊本駅まで牽引するED76形電気
機関車が連結されました。「あかつき」はこの機関車
で鳥栖駅まで牽引されます。4:42門司駅を発車です。

鳥栖駅6:17到着しました。この駅で「あかつき」と
「なは」は切り離され、それぞれの機関車でそれぞ
れの終着駅を目指します。

テールサインが点灯、切り離し準備が始まりました。
この後、貫通扉を閉じられて切り離されます。

まだまだ寒い中、手際よく切り離し作業が進めら
れます。左側が「あかつき」右側が「なは」です。

切り離し作業が終了。「なは」6:23に終着である熊本
駅に向けて発車しました。残された「あかつき」は新た
に別の機関車を連結するためにもう少し停車します。

14系15形で運行される「あかつき」です。床下に装
備されている発電エンジンで客車内の電気を補う機
能で屋根から排気ガスが出るので車体は黒く
スス汚れが目立ちます。

鳥栖駅から終点である長崎駅まで先頭に立つED76
形電気機関車が姿をあらわしました。2月の始めなの
で、まだまだ暗い中作業が進められます。

京都駅から4回もの機関車交替で長崎を目指します。
連結作業も終了して6:34鳥栖駅を発車しました。

「あかつき」の最後尾に連結されている座席指定の
「レガートシート」の車内です。3列独立シートを採用
しています。リクライニングも出来るので快適です。

長崎駅8:55到着しました。多くの人達に支えながら
京都駅から約13時間の長い時間を走って来ました。
運行に携わった全ての人達に「お疲れ様でした!!」

独特のデザインの「レガートシート」です。明るい
時間に見るとまた一際目立つ車両です。まもなく
ダイヤ改正で廃止になってしまいます。残念です。

JR長崎本線の終点である「長崎駅」。以前は「さくら」
も走っていましたが・・・すでに廃止されています。
そのため「あかつき」の廃止により長崎本線からは
客車列車が完全に消滅する事になります。

今回は7号車にある一人用B寝台個室
「シングルツイン」に乗りました。一番手前にあるのは
個室のカードキーです。乗車記念としてお持帰り出
来ます。こういう配慮も嬉しいですネ♪

    

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