寝台特急はやぶさ号
静岡駅〜熊本駅間 乗車レポート
2007年11月18日(日)寝台特急はやぶさ号 に静岡駅から熊本駅まで乗車して来ました。 だんだん運行本数が減って来てしまっている 国鉄時代から歴史のある「ブルートレイン」 ですが、まだまだ元気に走っている長距離 列車ならではの姿をレポートします。 |
静岡駅に20:36発の熊本行き寝台特急「はやぶさ号」 です。現在は大分行き寝台特急富士号と併結運転 されているため東京駅〜門司駅は一緒に走ります。 |
東京駅からEF66形電気機関車に牽引されて静岡駅 に到着しました。 |
今回乗車したのは3号車に連結されている B寝台個室「ソロ」です。車体の側面には大胆な デザインのロゴが描かれています。 |
停車時間はわずかですが夜汽車の雰囲気を堪能し ます。何度乗っても味わい深い列車です。 まもなくベルが鳴り静岡駅を発車します。 |
B寝台個室の「ソロ」は二階建てになっています。 今回は二階に乗車しました。二階は屋根に近い ため窓ガラスは屋根の形に湾曲しています。 |
B寝台個室「ソロ」の通路です。白を基調とした壁に 床はカーペットが敷かれています。ホテルみたい♪ 静かな車内にジョイント音だけが響いています。 |
こちらはA寝台個室の通路です。部屋の扉は 木目調でB寝台個室とは少し豪華になっています。 通路の床はカーペットが敷かれています。 |
A寝台個室の中です。格納式の洗面台などがあり B寝台個室とは豪華さがちがいます。 レースのカーテンがあるのがオシャレです。 |
B寝台個室「ソロ」の通路とデッキはガラス製の 自動ドアになっています。列車の中とは思えない 贅沢な空間です。 |
昔からの古いタイプの洗面台です。新しいのは壁で 左右分かれていて、水が自動で出たり鏡やカーテン などが装備されているタイプの物もあります。 洗面所&トイレは全ての車両の端にあります。 |
個室ではなく通常の二段式開放型のB寝台です。 座席のシート&カーテンは新しく交換されていますが 構造や壁は国鉄時代登場時から変わってません。 テーブルの下には「栓抜き」があります!! 飲み物が「ビン」で売られていた時代の名残です。 |
こちらは座席のシート&カーテンだけでなく壁も新しく されたB寝台です。テーブルから屋根に向かって 伸びているアルミ製の棒は格納式のハシゴです。 これで二階の寝台に上がる事が出来ます。 |
二段式開放型のB寝台の通路です。年式や両数 がたくさんあるため微妙に仕様が異なります。 この車両は比較的国鉄時代の面影があります。 |
深夜になり人気の無くなった駅のホームを次々と 心地よい線路のジョイント音を響かせて通過して 行きます。最後尾の車両からはこの様な展望を 楽しむことが出来ます。 |
以前は単独で運転されていた「はやぶさ」「富士」 ですが、時代の流れによって現在は併結されて 運転されています。これは編成同士が連結されて いる場所(通路)です。 奥に見える車両が「はやぶさ」の編成です。 |
今度は逆から撮影。奥に見えるのが「富士」の 編成です。お互い切り離された時には最後尾に なるため列車愛称のトレインマークが装備された 扉になっています。 |
深夜、東海道本線から走り続けて来て山陽本線 山口県内で朝を迎えました。 まもなく本州とお別れして九州に入ります。 |
8:33下関駅に到着しました。東京から約14時間 直流電化路線を牽引してきたEF66形電気機関車 の任務はここまで。到着後すぐに切り離されます。 |
EF66形電気機関車が切り離されました。 関門トンネルを通り九州に入るための機関車を 5分という短い停車時間で連結します。 |
九州に入るには直流電化路線から交流電化路線 を走る必要があります。そこで・・・その電気の繋目 を走る事が出来るEF81形電気機関車を連結します。 |
九州に渡り8:46門司駅に到着しました。 EF81形電気機関車は関門トンネルを通るわずか 8分という短い任務でした。到着後すぐに切り離され 今度は九州内(交流電化路線)を走るための 機関車を連結します。 |
東京から走って来たこの列車の最後のランナーは ED76形電気機関車です。九州(交流電化路線)を 走る事が出来る専用機です。運用の効率化のため か機関車の前後にヘッドマークが装備されてました。 この機関車で終着駅熊本を目指します。 |
12分という停車時間で効率よく作業が進められます。 東京から一緒に走ってきた「富士」は門司駅で切り 離されます。「富士」はここから別の機関車で終着 駅である大分を目指します。 |
「富士」の編成と切り離され8:58「はやぶさ」が 出発しました。12両という長さの列車が半分の6両に なりました。身軽になってそれぞれの終着駅を目指 します。 |
11:48熊本駅に到着しました。JR全盛期ではこの先 の西鹿児島まで走る「日本最長距離列車」として 運転されていましたが、九州新幹線や時代の流れ によって現在は熊本駅が終点になってしまいました。 |
東京駅から18時間近くを走り熊本駅を目指す寝台 特急・・・いつの日か時代の流れで消え行く運命な のかもしれませんが、少年時代の「憧れ」とも言える 「ブルートレイン」・・・いつまでもその姿を残して欲しい と思います。 |
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